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ポロス (古代インドの王) : ミニ英和和英辞書
ポロス (古代インドの王)[おう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふる]
 【名詞】 1. used 2. secondhand
古代 : [こだい]
  1. (adj-na,n-adv,n-t) ancient times 
: [よ, しろ]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [おう]
  1. (n,n-suf) (1) king 2. ruler 3. sovereign 4. monarch 5. (2) king (for senior player) (shogi) 

ポロス (古代インドの王) : ウィキペディア日本語版
ポロス (古代インドの王)[おう]
ポロスラテン文字表記:Poros, ? - 紀元前317年)は、古代インドの王の一人である。ヴェーダ時代のパウラヴァ族の末裔という説もある。なおポロスとはこの部族の王の称号であり、いわゆるポロス王の個人としての名は明らかでない。パンジャブ東部を支配する有力者であったが、紀元前326年ヒュダスペス河畔の戦いアレクサンドロス3世(大王)に敗れた。
==経歴==

===アレクサンドロス大王との遭遇===

ギリシア系史料によれば、紀元前327年にアレクサンドロス大王がインド西北部に侵入した当時、この地域には3人の有力者がいた。ひとりはインダス川上流のタキシラの王国を父から受け継いで間もない新首長・(、 アーンビ)であり、もう一人はカシミール地方を支配する王、そして最後が東部パンジャブのポロス王であった。
当時ポロスの領土はインダス川の支流のひとつヒュダスペス川(現在の)からアケシネス川(現在の)にいたる肥沃な地域にあり、ギリシアの記録によれば騎兵4千、歩兵5万、戦車300、戦象200を動員できたという。ポロス自身は身長2mを越す巨漢で、勇猛並びない戦士であったとされる。
ポロスは長年タキシラの王と争っていた。そのためタキシラの新首長・タクシレスがいちはやくアレクサンドロスに降ったことを知ると、カシミールのアビサレスと結んでマケドニア軍への抗戦を決定し、領国西境のヒュダスペス川でアレクサンドロスの侵攻軍を阻止することにした。
紀元前326年の夏のはじめ頃、アレクサンドロスはタクシレスらインドの同盟諸侯とともにヒュダスペス河畔に到達した。アレクサンドロスは対岸でポロス率いる大軍がマケドニア軍を待ち受けているのを知ったため、軍を河畔にとどめて戦機を探った。正面から渡河を強行するのは危険であるため、アレクサンドロスは騎兵を使って毎夜のように陽動作戦を展開し、ポロスの軍がそれに応じるのに疲れるのを待って、嵐の夜に少数の精鋭騎兵を率いて上流に迂回し、ひそかに川を渡った。
ポロスは間もなくこれに気付いて息子の一人を迎撃に送るが、この小部隊はアレクサンドロスに粉砕された。ポロスは全部隊に迎撃の構えを取らせるが、アレクサンドロスが対岸に残していた部隊に背後を衝かれたこともあって敗北する。このときポロスは同盟者アビサレスの援軍を期待していたという説もあるが、アビサレスはマケドニア軍侵入のほぼ全期間を通じて形勢眺めに終始した。
ポロスは兵が次々に倒れても最後まで戦象の上で奮戦し続けたので、その勇気に感嘆したアレクサンドロスは降伏を勧める。アッリアノスによればアレクサンドロスははじめタクシレスを使者に立てたがポロスが相手にしなかったため、何度も勧告使を送り、最後にポロスの旧友メロエスという人物によって説得に成功したという。なお、現代インドの研究者の中にはこのメロエスをのちのチャンドラグプタ・マウリヤに比定する者もいるが、根拠はきわめて薄弱である。
アレクサンドロスに処遇の希望を訊かれたポロスは「王として待遇せよ」とだけ答えた。アレクサンドロスがさらに問いを重ねると、「すべてはこの答えの中に含まれている」と言った。アレクサンドロスは彼の勇気と誇り高さに敬意を払い、彼に領国すべてを安堵したうえ友人として遇したという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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